キャッシュレス決済は世界的に普及が進んでおり、今後は現金を持ち歩かない人もさらに増えていくと考えられます。
一方で、業界によっては今も現金でのやり取りが中心です。とくに寺院や神社などの宗教施設は、長い歴史や文化との関係が深く、キャッシュレス決済の導入が簡単ではない分野です。
そんな中注目されているのが、寺院・神社向けのキャッシュレス決済サービス「おまいりPay」です。

参拝や授与品、拝観料などの支払いにキャッシュレス決済を取り入れるサービスです。キャッシュレス決済により、利便性を高めながら、文化や歴史との調和をどのように図っていくのかが問われています。
寺院・神社における決済手段
寺院・神社における決済手段は、長く現金が中心でした。お賽銭を賽銭箱に入れる、お守りやお札を受ける際に現金で初穂料や授与料を納める、拝観料を受付で支払うといった形は昔からなじみのある光景です。
一方で、近年は社会全体でキャッシュレス決済の利用が広がっています。
クレジットカードや電子マネー、QRコード決済を日常的に使う人が増えたことで、寺院・神社においても授与品や拝観料などを中心に、キャッシュレス決済を導入する動きが見られるようになりました。
当然、寺院・神社での金銭のやり取りは、一般的な買い物とは性質が異なります。お賽銭やお布施、初穂料などには、信仰や祈り、感謝の気持ちが込められているため、決済手段が変わることで受け止め方に違いが出ることもあります。
ただ、社会全体では決済手段の多様化が進んでいます。現金で納める形を大切にしながら、必要に応じてキャッシュレス決済を選べるようにすることで、現金を持ち歩かない参拝者にも利用してもらいやすくなります。
今後は、寺院・神社側も文化や慣習との調和を図りながら、キャッシュレス決済を少しずつ受け入れていく流れが広がると考えられます。
おまいりPayとは

おまいりPayは、寺院・神社向けのキャッシュレス決済サービスです。
お守りやお札などの授与品、拝観料などの決済に対応しており、寺院・神社でも現金以外の支払い方法を用意できるようになります。
また、サービスは一般財団法人京都仏教会が監修しています。決済事業者だけが主体となっているサービスではなく、寺院・神社が大切にしてきた文化や考え方を尊重しながら、キャッシュレス決済を取り入れられるように設計されています。
実際に銀閣寺などでも導入されており、寺院・神社における新しい決済手段として注目されています。
寺院・神社に配慮した決済サービス
寺院・神社における宗教活動や文化的背景に配慮して設計されています。一般的な店舗向けのキャッシュレス決済とは異なり、寺院・神社での利用に限定されており、決済手段や運用方法にも一定の配慮がされています。
公式発表では、おまいりPayについて次のように説明されています。
引用:PR TIMES
- 「聖俗の分離」に従う寺院の宗教活動は世俗の事業とは本質的に異なる
寺院・神社での決済に限定し、一般的な商用決済とは分離- 「信教の自由」を守る
利用における各寺院・神社の個別名称は、決済事業者に開示しない- 信者を犯罪から保護する
加盟寺院・神社を限定、利用額を制限し過大な決済を抑止- 寺院・神社の業務効率化をサポートする
簡易レジ機能を提供、各種管理画面を提供し、寺院・神社の事務を効率化
宗教施設としてのあり方に配慮しながら、授与品や拝観料などの決済をキャッシュレス化できるようになっています。
おまいりPayの詳細
| サービス名 | ![]() |
|---|---|
| 運営・監修 | 株式会社バリューデザイン・一般財団法人京都仏教会 |
| 対応決済手段 | クレジットカード (JCB、American Express、DinersClub、Visa、Mastercard) 非接触電子マネー (交通系ICカード、QUICPay 、iD、楽天edy、WAON、nanaco) |
| 加盟寺院 | 永観堂禅林寺 相国寺承天閣美術館 慈照寺(銀閣寺) |
| おまいりPay公式サイト | https://about.omairipay.jp/ |
